2001年8月9日木曜日

ピアニスト ウゴルスキのインタヴュー

「レコード芸術 8月号」に、ウゴルスキのインタヴューが2ページにわたって掲載されていたが、非常にストレートな歯に絹を着せぬ内容で、少なからず驚ろいてしまった。

いわく、ブラームスのソナタややシューマンのいくつかの作品は、それほど良くできていない。今までの演奏で満足いくものはなく、私が弾くのが一番である、しかし、ブラームスを弾くのは私の本意ではない。

いわく、ワーグナーなどは「裸の王様」ともいうべき音楽だ(皆がいいと騒いでいるだけで、全然よくない)、シェーンベルクやベルクの作品は、なくなっても私は気づきもしない。

いわく、スクリャービンのソナタは非常に優れた作品で、今は評価が低いが200年も経てば名曲になっているだろう・・・

などなど・・・。手元に冊子がないので、かなり私のコトバに置き換わっているが、非常に過激な意見であることに変りはない。ウゴルスキはまだ聴いたことのないピアニストで、最近DGより新譜が多く出されているので聴いてみたいと思っていたピアニストではあった。

それにしても!! なんたる発言だろうかと、驚きを通り越してあきれてしまった。レコ芸も、「名曲300選」なんておばかな企画を繰り返しているヒマがあったら、こんな面白いインタヴューを尻切れトンボみたいに終わらせず、もっとページを割いて欲しいものである。


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