2001年11月4日日曜日

練習室

訳あってかなり練習しないとだめなことになったので、11月からは週3回は音を出す練習をしようと決心した。ウチはマンションであるから音を出せる時間は限られる。平日の帰りが21時前ということはほとんどないため、自宅での練習は諦めざるを得ない。

そこで、以前から気になっていた練習スタジオに行ってみた。駐車場はないものの地下鉄からすぐの場所で地の利は良い。録音スタジオやピアノ練習室が数室用意されている。楽器は持ち込みなので1時間500円と安価なのもうれしい。

昨日は空いているから広いほうでやっていいよということでバンドルームで練習した。バンドルームといっても、地下室のコンクリートにペンキをしただけのような、綺麗・豪華とはとても言いにくい部屋。したがって音が良く響く。私の部屋は本棚やら洋服やらものが多く超デッドな空間。自分で出した直接音しか聴こえないようなところなので、響きのある部屋で練習すると音が良くなったような気になってうれしい。もっともこれは錯覚でしかないのだが・・・・

どんなところか様子をみるだけだったので、まともに楽譜を持っていかなかった。とりあえずロングトーンをやったあと、T&Gから始める。久しぶりにEJ4をゆっくりと通して最後まで、高音域の指使いは相変わらずできない。次にEJ10をこれもゆっくりと、最後に無理のない速さでEJ1をする。これだけで40分以上かかってしまった。楽曲を持ってきていなかったので、Andersen の Op.21 から5番と6番を、超ゆっくり練習。

Andersen は何度も書いているように、とても私の手におえるエチュードではない。しかるに何故これをやるかというとだ。作品21はとにかく臨時記号が多く、ダブルシャープ・ダブルフラット系が苦手な私には譜読みの練習になることと、音の跳躍幅がKoehlerのエクササイズよりも広く、音の跳躍が苦手な私には良い練習になること、そして、何より曲が美しい。加藤元章のCDで聴くと本当に素晴らしい曲に聴こえる(Koehler もCDが出ていたはずだが)。もっとも音の跳躍の練習をしたいのなら、Berbiguier の 18Etudes の方が簡単なことは知っている。

まあそういうわけなのだが、たとえば6番は Andantino の速度で3/8拍子、32分音符の伴奏の中からアタマのスタッカートで打たれた旋律が浮かび上がるという、まことにフルート的な曲である。これも、いかにこのアタマの旋律を浮かび上がらせるかがポイントなんだろうが、とにかくとにかく難しい。ゆっくりだと、どこが旋律なのか迷子になる。でも、こういう曲を吹けるといいだろうなあと思うのであった。Andersen も8番あたりを見ると、トリルのできない私にはゼツボーにしか見えないのだが・・・(トリルができないって、Altes の2巻もイチオーやったのにね、いまじゃ、全然吹けないな)


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