2002年7月29日月曜日

レッスンメモ

レッスンメモも随分と日があいてしまった。26日は時間がたまたまあいたので、久しぶりに受講してきた。モイーズの《ソノリテ》と《練習曲と技術練習》をやってみたが、低音になるにつれて音がぼやけてしまう、低中音域が焦点の定まらない音で響かないのだ。息が外に向きすぎているのではないかと注意されるが、どうもうまくいかない。

特に低音を吹くときは、唇を左右に引きすぎるクセがある。これは自分でも分かっているのだが直せない=直すほど徹底的に練習していない。基礎的なこととしては、以下の点を注意することだというのがまとめ。


  • 《ソノリテ》の息継ぎをしても、音が切れてしまわないように、フレーズとしてつながるように心がける。ムラマツから出ているビデオでマイゼンが詳しく説明している。
  • ソノリテにて中音のDisの音を暗めにとるように、響きが崩れないように均質に。
  • 低音に向かうときに唇を引きすぎない。すべての音域でアンブシュアは変わらないように心がける。
  • ソノリテや跳躍の練習は、常に自分がどういう状態であるか把握する。
  • 高音に向かう音形は緊張を、逆は弛緩を感じて。最高音だけを強く吹くのではなく、徐々に高めるように。高音部分は常にフルトーンで(例えば《練習曲と技術練習》#13)
  • 右手薬指と小指の練習をもっとすること。(例えば《練習曲と技術練習》#9)

曲はガリボルディOp131 #1と、プラヴェのソナタ f-molを持ち込んだ。プラヴェは昨年4月に練習していた曲。しかし、誰に教えてもらっても指摘されることは同じ・・・(^^;;マジメに直さないとだめだな。トリルは集中して練習するしか解決方法ななさそうだ。

  • アーティキュレーションを正確に、タンギングするところ、休符など音符を正確に。
  • タンギングで音楽が切れてしまわないように、大きなフレーズで歌う。
  • フォルテに向かっては大きな緊張を感じて。
  • プラヴェのソナタは、持ち込んだ楽譜は解釈が少し古い。アーティキュレーションなどは色々な演奏を参考にしてみると良い。
  • 同じフレーズが出てきたら、同じように吹かない。一方をmfで吹いたなら、もう一方はエコーとして処理することが多い。
  • 1楽章は、Triste(悲しく)という指示があるが、古典は喜怒哀楽を込めて音楽を作ったわけではない。しかし半音階進行などは一般的に、そういう感情を表すことが多いようだ。


驚いたことといえばだ、これらの曲を先生が耳元で吹いてくれるのだが、その音の重量感とメリハリだ。ガリボルディみたいな子供の練習曲のような曲でも、一音一音がしっかりと発音されることで、音楽としての語りになっているのだ。当たり前のことだが、たまげた。

先生の音を聴いて、指が速く廻ることよりも、音楽として成立させるためには、まず音ありきということを改めて感じたのだった。テキトーに吹いて鳴らないというのではダメなのだ。しっかり曲のテーマに合わせて響かせ、うたう=話すこと、その重要さを再認識したよ。



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