2002年11月11日月曜日

【風見鶏】「米大統領が25万人動員の対イラク戦承認と米紙」

「米大統領が25万人動員の対イラク戦承認と米紙」 11.11 日本経済新聞
 「War Plan in Iraq Sees Large Force and Quick Strikes」 November 10,2002 New York Times 

先週の8日、国連安保理はイラクの大量破壊兵器の全面査察を受け入れるように迫る決議案を、全会一致で採択した。今までスタンスの異なっていた仏ロもアメリカ側に立つことで、ついにアメリカは全西側諸国の同意のもとに強硬路線を取ることが可能な状況になった。
それを受けて、イラクが査察を拒否した場合にアメリカは大規模な軍事作戦を展開する準備を整えたと言うわけだ。パウエル国務長官は10日から12日にかけてソウルを訪問し、北朝鮮問題についての協議をすることになっていたが、安保理の決議を受けて訪韓を中止している。
ついにここまで来たかという感じである。昨年の9.11テロを大きな契機とし、アメリカはテロとの対立を明確にし、国民感情も民主党さえ見方につけ、さらに諸外国の同意も得た上で、イラク攻撃に向けての準備を完了させたわけだ。その周到さには、ほとほと舌を巻く。これから何が起き、アメリカに対しどういう覇権と国益がもたらされることになるのか、見守るしかないというのか。
ちなみに、イラクは国連決議を受諾する方向で動き始めたようだ。

HIYORIみどり 「ほとんど戦争が始まっているような印象を受けるけど」
KAZAみどり 「そうね、報道されない部分での諜報活動は盛んでしょうし。ただ、またしてもアメリカ本土や関連施設は傷つかない戦争ということにはなりそうね。」
HIYORIみどり 「何のための戦争なの、アメリカの中東における原油支配という説が一般的だけど」
KAZAみどり 「そう単純なハナシばかりでもなさそうね。ロシアも西側諸国の仲間入りを果したことになっているし、世界情勢は冷戦終結後、大きな山場を迎えていると考えていいかもしれないわ。世界の勢力地図は大きく変わるかもしれないわ。アメリカは北朝鮮とコトを構えるより、イラクをやはり重視したということね」
HIYORIみどり 「北朝鮮問題は日本にまかせると?」
KAZAみどり 「パウエル国務長官は北朝鮮問題について "All of those nations should have a greater concern about this than we do. They are within range" と言っているわ。those nations は、北朝鮮の近隣諸国(日本、韓国、中国)で、this は当然北朝鮮問題、そして、within range は"射程距離内"という意味よ。日本にそういう危機意識があるかしら。ノドンはアラスカには届いても米国本土には届かないわ。ただし、沖縄などの米軍基地には届くけどね」
HIYORIみどり 「イラクのスカッドミサイルも米国本土には届かないけど?」
KAZAみどり 「そうよ、そして同じように米軍基地にも届かないのよ。」
HIYORIみどり 「ん~、ワカラナイわ~」>YUKIみどり「同じく!」

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