2003年4月21日月曜日

パユのテレマン フルート協奏曲集


Georg Philip Telemann 1681-1767

Concerto for Flute, Strings and COntinuo in G
Concerto for Flute, Violin, Cello, Strings and Continuo in A minor
Concerto for 2 Flutes, Violine, Strings and Continuo in A minor
Concerto for Flute, Oboe d'amore, Viola d'amore, Strings and Continuo in E
Concerto for Flute, Strings and Continuo in D
 Emmanuel Pahud/flute
 Berliner Barock Solisten
 EMI(輸入盤)

これはエマニュエル・パユの奏するテレマンのフルート協奏曲集。アンサンブルはベルリン・バロック・ゾリスデンだ。なんと華やかで贅沢な音楽であることか。

うまいとか、そこの解釈がどうだとか、そんなことはどうでもよい。そういうものを受けつけない貫禄さえ漂う。ふと、どうしてテレマンでいまどき現代楽器による演奏なんだ? という疑問もよぎるが、それさえ考えてはいけないのだと思いなおす。だってモダン楽器の方が、この曲のもつ浮き立つような輝かしさや軽やかさを表現できるのではないかしら、とさえ思ってしまうからだ。

もはや何をこの曲集と演奏に付け加える必要があろうか。ただ静かに聴くのみ。あなたがパユを好きで、とりあえず音楽に深刻さを求めたくないときには、お奨め。ジャック・ズーンとの二重奏も聴きどころ。